17 緊急学年集会
中学三年生になった息子から聞いた、
学校で最近開かれた「緊急学年集会」は次の3回。
1.廊下に唾が吐かれていた。(息子曰く、あそこって下の学年の可能性もある場所なんだけどな)
→いえいえ、学年がどうというより、それって本当に唾なの? 水じゃないの? 花粉症の時期だし鼻水じゃないの? あんたたちまだまだガキだからふざけてじゃれ合ったりして涎つい垂らしたりしない? なんで吐き捨てられた唾だとわかったの?
2.掲示物の人物写真の体の部分に画鋲が刺さっていた。
3.廊下にガムの包み紙が落ちていた。
で、緊急に学年全体300名近くが招集されて説教をくらうのだそうだ。
「ほんの一部の奴らのせいでみんなの努力が水の泡だ」という例の説教。わたしも子どもの頃からさんざん聞かされてきた説教。
すなわち、はみ出た者を全体が許すなと刷り込む作業が、教師達の手によりせっせと行われている訳である。
招集の理由は、どう見ても言いがかりでしょ。何歩か譲ってみても、300人全員を招集する必要はないでしょ。担任がホームルームの時間に「こういうのはいかんなあ、やめてね」と言えば済むことでしょ。
こういう話を人に話すとまず、
「その学校荒れてるの?」
と聞かれます。
全然荒れてません。
生徒は羊の如く従順だ。よその中学の十倍荒れてない。
煙草吸った飲酒したと噂にのぼる生徒は、外見から他の生徒と区別することはできず、笑顔が素敵♡受け答えもしっかりできる好青年である。